特許の調査とリーガルオピニオン

特許調査を実施することで、イノベーターは、発明が特許権取得に必要なリソースを割くことを正当化できるかどうか、新規性があるかどうかを知ることが可能です。さらに、調査の結果は、特許取得の可能性を広く示すことができます。

発明が十分に新規性があるかどうかは、どのように判断するのですか？

公開された知的財産資料の先行技術調査は、様々な公開データベースに飛び込むことから始めることが可能です： 米国特許商標庁（USPTO）や欧州特許庁（EPO）のような個々の特許庁は、世界知的所有権機関（WIPO）と同様に、基本的な調査のためのポータルを維持しています。

このような無料の特許調査オプションは、特定の発明を探している場合や、汎用的な調査を行っている場合に便利です。一方、包括的な特許調査には、特許庁に手数料を支払うか、デンネマイヤーのようなグローバルな知的財産管理のための総合的なサービスを提供する専門会社と協力する必要があります。

特許リーガルオピニオンが重要なのは、何が先行技術を構成し、何が提供者／供給者／販売者／代理店に特許侵害のリスクをもたらすかという問題に、意味と専門的な視点をもたらすからです。

効果的な特許調査を行えば、あなたの発明が既存または失効した知的財産権と同一または類似しているかどうかを知ることができます。ただ、「類似」というのは、控えめに言っても相対的な言葉です。ほとんどの発明者は、自分の発明が他者の先行技術とどの程度 類似しているかを評価しようとしても、なかなか難しいでしょう。

この問題の解決には、弁理士（または同様の専門家）の力を借りることができます。特許草案を審査し、先行技術との関係を評価して、審査機関が特許を却下する可能性があるかどうかを判断できます。さらに、デンネマイヤーの弁理士は、FTO調査と分析を通じて、市場に出た製品が他者の知的財産権を侵害するリスクを最小限に抑えることができます。十分な情報に基づいた特許リーガルオピニオンは、複雑なデータを明確にします。

新規性は特許性の重要な基準の 1 つですが、唯一の要素ではありません。特許調査で完全に新規であることが判明した場合でも、特許庁は出願を却下する場合があります。

したがって、特許は新規性に加えて、次の要件も満たす必要があります。

• 非自明であること（法域によっては進歩性があること）。特許審査官が、「当業者」、つまり、発明が関連する対象分野について合理的かつ最新の知識を有する者が容易に想到し得ないと判断した場合、発明はこの基準を満たします。
• 実用性 （法域によっては産業上の利用可能性）があること。発明の特許出願では、（まだ製造や試験が行われていなくても）現実に何らかの利益をもたらすことができることを主張する必要があります。関連して、欧州特許条約では、発明はあらゆる産業で製造または使用可能でなければならない。これらの規定はいずれも「仮定の」発明を禁じています。

この問題は、専門家による特許リーガルオピニオンの重要性を強調するものでしかありません。特許鑑定を行う者は、 特定の管轄区域に関連するすべての特許性要因に基づいて発明を評価します。

調査や意見で、あなたの発明が新規性がない、あるいは特許にならないと判断された場合、追求できる代替案があります。これらにはそれぞれ長所と限界があります。

営業秘密や実用新案は特許保護の代替となり得ますか？

営業秘密は特別な知的財産権ではありません。特許取得済みの知的財産権とは異なり、その詳細は決して公開されるものではありません。営業秘密が最も有用なのは、隠しておくことによってのみビジネスに競争上の優位性をもたらすプロセスや技術仕様の場合です。これらを開示する場合は、当事者間の拘束力のある契約、通常は秘密保持契約（NDA）によります。

実用新案 （短期特許と呼ばれることもある）は、特許とほぼ同じ主題を保護しますが、プロセスは例外です（法域によって異なる）。ただし、実用新案の存続期間は、特許の最大存続期間が20年であるのに対し、通常は5年から10年です。実用新案の登録を受けるのは、特許を取得するよりも簡単で安価です。そのため、実用新案は商業的優先順位が低い発明に適しているかもしれません。

しかし、どちらの選択肢にも欠点があるのです。

• 盗難、企業スパイ、契約違反などにより企業秘密が漏洩した場合、漏洩しただけで多大な経済的損害が発生する可能性があります。NDA 違反に対する訴訟を起こすことも可能ですが、その後の法的手続きは本質的に予測不可能です。
• 実用新案は、その限定された期間に加え、特許よりも弱い保護を提供します。また、実用新案は、米国、英国、EUの半数以上を含む多くの法域では利用できません。

したがって、特許の取得には専門家のアドバイスや大量の文書が必要になりますが、多くの場合、特許は発明に対して受けられる最良の知的財産保護となります。

デンネマイヤーの先行技術調査および実施権調査は、お客様の発明が特許で保護される可能性が最も高いことを保証するために、すべての関連資料を網羅します。さらに、デンネマイヤーの実施権調査および分析は、第三者の権利を侵害する製品を販売するリスクを回避するのに役立ちます。また、徹底的な法的知識に基づいた綿密な分析に基づく意見も提供しています。

さらに、デンネマイヤーのAIを活用した特許調査・分析ツールであるOctimineは、テクノロジーランドスケープに関する比類ない洞察をユーザーに提供します。デンネマイヤーのソフトウェアは、これまで以上に綿密で効果的な調査を可能にし、競合他社より一歩先を行くサポートが可能です。